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ペットの噛み癖を治すには?
なんでも噛む理由と知っておきたい対処法

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犬や猫などのペットと暮らす中で「噛み癖があって困る」と悩む飼い主さんも多いですよね。頭を抱えるペットの噛む行動ですが、正しく対処しないとかえって悪化してしまうことも…。
今回は、ペットの噛み癖の理由と飼い主さんが知っておきたい対処法について、ご紹介します!

1.ペットにとって噛むのは“当たり前”の行為


犬や猫の噛み癖の理由などをお話する前に、正しく対処するためにも飼い主のみなさんに心に留めておいてほしいことがあります。それは、「犬や猫にとって噛む行為は、当たり前のことである」という点です。

私たち人は言葉で想いを相手に伝えることができるので、大人になってから人や物を噛むことはあまりありませんよね。一方で、犬や猫など言葉を話すことのできない動物たちにとっては、「噛む」という行動にもきちんと理由があることがほとんどなのです。

その理由についてはこれからお話していきますが、ペットたちは“本能”として人や物を噛んでいるわけですから、私たちも単に「問題行動」と言ってペットを責めてしまうのは違います。
ペットに噛み癖がある時にもその行動を頭ごなしに叱るのではなく、「この子はなぜ噛むのだろう?」と、その理由を見つけるところから始めましょう。

2.人や物を噛みたがるのはなぜ?


先ほどもお話したように、犬や猫などの動物が人や物を噛むのには何かしらの理由があります。ここからは、人や物を噛むことで考えられる代表的な理由を4つご紹介します。

理由1:歯が痒い

噛み癖のあるペットがまだ子犬や子猫の場合、もしかしたら歯が痒くて物を噛んでいるのかもしれません。というのも、個体差はあるものの犬や猫は生後1ヶ月にはすでに全ての乳歯が生え揃い、生後4ヶ月〜6ヶ月にはその乳歯も抜けて大人の歯に生え変わります。
歯が生え変わる際の違和感や痒みによって、おもちゃなどを一心不乱に噛み続ける行動は珍しいことではありません。

理由2:ストレス

犬や猫でも私たちと同じように、嫌なことや不安なことがあるとストレスを感じ、それを溜め込んでしまうケースがあります。人であれば、好きなことをするなどしてストレスを発散できますが、犬や猫の場合にはそうはいきませんよね。
その結果、そうしたストレスを紛らわすために物を噛んでしまうのです。

理由3:構ってほしい

「噛む」と聞くと、つい攻撃的なイメージを抱く人も多いかと思います。しかし、じつは犬や猫には攻撃だけではなく「甘えたい」などの感情的な理由から噛む子も多くいるのをご存知でしたか?
噛まれてしまった飼い主さんやご家族からしたら、「ペットに噛まれるなんて…もしかして嫌われているのかも?」と不安になってしまいますよね。
でも、もしかしたらその噛む行動には「構ってほしい」「遊んでほしい」といった愛情の裏返しの理由もあるのかもしれません。

理由4:力加減がわかっていない

犬や猫は子どもの頃に親やきょうだいと過ごし、さまざまなことを経験する中で、社会に順応した力を養っていきます。
こうした期間は「社会化期」と呼ばれ、「これをしたら相手は嫌がる」「これくらいの力で噛むと痛い」など、他の動物や人と一緒に暮らす中で必要なことを学んでいくのです。
ところが、あまりに早いうちから親やきょうだいと離された子の場合、この社会化期が足りていないことも十分に考えられます。
その結果、噛む力加減もわかっていないため、甘えや戯れる気持ちから本人は甘噛みをしているつもりであっても、噛まれた側からするとものすごく痛い…なんてこともあります。

3.噛み癖を治す方法


ペットの噛み癖にはさまざまな理由がある、とお話しました。しかし、いくら理由があるからといって好き放題に噛ませておくわけにもいきませんよね。
ここからは、犬や猫の噛み癖を治す方法をご紹介します。

方法1:根本的な原因の解消

愛犬や愛猫がストレスから噛んでしまう場合には、まずそのストレスの原因となっていることを解決しなければいけません。
まずはペットをよく観察し、何か不安なことや嫌なことはないか、今の生活環境はペットがリラックスし安心して過ごすことのできる場所なのか、改めて確認してみましょう。

ペットのストレスを取り除いてあげることも大切ですが、すでにストレスが大きくなって心の病気に発展している場合には、動物病院や専門機関での治療やトレーニングが必要なケースもあります。
気になることがある際には、早めにかかりつけの動物病院に相談しましょう。

方法2:噛まれたら無視をする

どのくらいの力で噛むと相手が痛がるのかをわかっていなさそうな場合には、「噛んだら嫌なことがある」と覚えさせる必要があります。
噛まれたらペットから離れるようにし、しばらくの間無視してみましょう。ペットにとって、大好きな飼い主さんから無視をされるほど悲しいことはありません。
「可哀想」と感じてしまいますがここはグッと堪えて、「噛む=つらいこと」と認識させましょう。

また、噛まれた際に大きな声で叱る人もいるのですが、声のトーンによっては犬や猫が「褒められた」と勘違いしてしまうことがあります。声をかけて叱る場合には低い声で「こら」などと、短い言葉で叱るようにしてくださいね。

方法3:噛んで良いものを渡す

冒頭にもお話したように、犬や猫などの動物にとって噛むことは本能の1つです。そのため、完全にやめさせることは不可能ですし、先ほどお話したように子犬や子猫は歯の違和感から物を噛みたがる場合もあるので、無理にやめさせてはストレスになります。

犬や猫の噛み癖対策には「噛んではいけない」と制することばかりではなく、噛んでも問題ない物や場所を与えてあげるのも大切です。まずは、噛んでもいいおもちゃなどをペットの周囲に置いて様子を見てみましょう。

ぬいぐるみなど柔らかい物だと噛んだ拍子に中身が出て誤飲の原因になることもあるので、できるだけ長時間噛んでいても壊れにくいおもちゃを選ぶようにしてくださいね。

4.まとめ


今回は、ペットの噛み癖の理由や対処法をお話しました。私たちが「問題行動」の一言で片付けがちなことも、ペットにとってはきちんとした理由があるのだとわかっていただけたかと思います。

頭ごなしに叱ったり体罰を与えて躾をしたりすると、犬や猫の恐怖心が増し、家族の信頼関係が壊れてしまいます。ペットと人の双方が気持ちよく生活していけるように、噛み癖対策は正しく行いましょう。

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