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自分だけで頑張ろうとしないで!
ペットの介護に疲れた時の対処法

近年、一昔前と比べ獣医療が進化していることで犬や猫などペットたちの寿命は大幅に延びました。ペットも家族同然の存在なので寿命が延びて一緒に過ごせる時間が増えるのはとても嬉しいことですよね。
一方で、ペットがみんな健康体のまま寿命をまっとうするわけではないため、介護が必要となる家庭も珍しくはありません。いくら大切な家族とはいえペット介護は壮絶で、時に家族は心身ともに参ってしまうこともあるのです。
とはいえ、「ペットの介護はただただ辛いもの」というのもまた違います。
今回は、ペットの介護に疲れた時の対処法をご紹介します。

1.ペットの介護は完璧にやろうとしない


「介護」と聞くと、病気や老齢で体が不自由になった人のお世話をするものを想像する人が多いかと思います。
人の介護は重労働となることで知られていますが、ペットの介護も決して簡単なことではありません。

特に寝たきりになったペットや排泄の介助が必要な子の場合、付きっきりで世話をしなくてはいけません。
そのため、世話を行う飼い主さんは自分の自由な時間はもちろん、仕事や家事に割く時間すらもまともに確保できないこともあるのです。

「自分のペットなのだから自分で世話をしなくてはいけない」と思う飼い主さんも多いでしょう。
一方、“介護うつ”は動物の介護の場合も例外ではありません。
介護はペットと飼い主さんの双方が幸せでいるために行うことですから、「ペットのため」と飼い主さんが頑張りすぎてしまっては本末転倒です。
飼い主さんは完璧にこなそうとせず、適度にリフレッシュしながらペットの介護を行いましょう!

2.ペットの介護に疲れた時の対処法

ここからは、ペットの介護に疲れた時の対処法についてご紹介します。
息抜きをすることに対して「ペットに申し訳ない」と感じる人もいるかもしれませんが、飼い主さんがリフレッシュすることもペット介護に必要なことの1つです。
罪悪感を抱く必要なんてありませんから、疲れた時には肩の力を抜いてくださいね。

対処法1:ペットホテルの一時預かりを利用


毎日付きっきりでペットの介護をしている飼い主さんにとって、たった数時間のみでも1人の時間は貴重なものですから、ペットホテルの一時預かりを利用するのもオススメです。

ペットホテルの中には介護が必要な子を預かることができないところも多くありますが、近年ではシニア期や持病のある子を受け入れてくれるところも増えてきました。
まずは、近所でそういったところがないか調べてみてくださいね。

もし一般的なペットホテルに預けるのが不安な場合には、動物病院に併設されているペットホテルに預けるのも良いでしょう。

対処法2:ペットのデイサービスを利用

みなさんは「デイサービス」をご存知ですか?
デイサービスとは、介護施設のスタッフが高齢者を自宅まで迎えに来てくれて、施設でさまざまなお世話を行ってくれるサービスのこと。
ぺットにもこれと同様のデイサービスがあるので、ペットの介護に疲れてしまった時には週に数回利用してみると良いかもしれません。

デイサービスはペットホテルとは異なり、預かっている間にさまざまなケアを行ってくれるのが魅力の1つです。
施設にもよりますが、爪切り・排泄介助・マッサージ・部分シャンプー・知育ゲームなどを行うことが多いようですよ。

ただし、入所金や利用料などで月に数万円かかることが多く、ペットホテルと比べると金銭面の負担が大きいのも事実です。
一方、動物介護の資格を持ったスタッフがペットのお世話をしてくれるので、飼い主さんも安心して預けることができます。

対処法3:ペットの訪問介護に依頼

動物介護のプロがさまざまなお世話を行ってくれるデイサービスをご紹介しましたが、猫など環境の変化が苦手なペットにはストレスになってしまうこともあります。

そこで利用したいのが、自宅まで介護スタッフがお世話に来てくれるペットの訪問介護サービスです。
内容は排泄のお手伝いや食事の補助・マッサージなどペットのデイサービスと同様のことがほとんどですが、「慣れ親しんでいる自宅でお世話をしてくれる」というのがペットにも飼い主さんにも嬉しいポイント!
環境の変化が苦手な子だけでなく、体力的に移動が難しい子にも安心ですよ。

家を離れて息抜きをしたい時に利用するのはもちろん、排泄介助などコツのいるお世話に不安がある時に頼ってみるのもオススメ!
孤独感を抱きやすいペットの介護ですが、誰かと話しながら行うだけでも気分が違ってきますよ。

また、訪問介護サービスは事前に担当スタッフと打ち合わせを行ったり鍵を預けたりする場合も多くあります。
まずはご自宅の近くのサービスを調べてみて、どのような流れで利用するのかを確認しましょう。

対処法4:老犬・老猫ホームに入所


ペットの介護にはさまざまなものがありますが、認知症を発症した場合などは24時間付きっきりな上に昼夜逆転したり夜鳴きが多くなったり、体力面だけではなく精神面でも飼い主さんの負担となることがあります。

「これ以上どう頑張れば良いのかわからない」「ペットと一緒に死ぬことを考えてしまう」…
ペットの介護と向き合っている人には、こう考える人も珍しくはないのです。

このようにペットの介護に疲れ切ってしまった場合は、老犬ホームや老猫ホームにペットを入所させることも選択肢の1つとして考えてみましょう。
「最期まで自分で面倒を見ることが飼い主の責任」と思う人もいるでしょう。
しかし、先ほどもお話したようにいくらペットとはいえ介護は本当に壮絶なもので、仕事もろくにできず、飼い主・ペット共に生活が厳しくなってしまうことだって十分にあるのです。

「老犬ホームや老猫ホームに預ける」というのは決して飼育放棄なんかではありません。
愛するペットが生涯幸せに暮らすための手段として検討してみてくださいね。

一方で、老犬ホームや老猫ホームはこれまでにご紹介してきたもののように「一時的に」ではなく、「生涯にわたって」ペットを施設に預けることになります。
もちろん面会は可能ですし施設によっては一時帰宅を認めている場合もありますが、
金額が高くなることや一緒に暮らせなくなるといったデメリットもきちんと考えた上で利用を決めることが必要です。

3.1人で抱え込まず、楽しみを見出すことが大切


いくら大切な家族であるペットでも、介護となると綺麗事だけでは済まないのが現実です。
ペットの介護が原因で精神疾患を患う飼い主さんも珍しくはないですし、残念なことですが「世話に疲れた」とペットを棄ててしまう人も年々後を断ちません。

このようなことを避けるためにも、ペット介護は飼い主さんが1人で抱え込んではいけません。
冒頭にもお話しましたが、介護はペットと飼い主さんの双方が幸せでいるために行うことなのです。

また、ペットの介護が辛くなってしまう人の多くは“介護を行うこと“に一生懸命になりすぎて、ペット自身を見てあげることを忘れてしまいがちです。
高齢になり体が不自由になったとしても、その子がみなさんの大切な愛犬・愛猫であることには何も変わりありません。
介護が必要になってからも、ペットの見た目や性格・好き嫌いの変化を探してみたり積極的にマッサージを行ってスキンシップをはかったり、介護期のペットとの過ごし方の中に楽しみを見出せると介護も「辛い」だけではなくなると思いますよ!

ペットの介護と向き合う飼い主さんはご紹介したサービスはもちろん、周囲の友人や家族など頼れる人に相談して、1人で頑張りすぎないでくださいね。

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