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愛犬や愛猫の「七五三」は節目の年齢、一緒に神社にお参りしよう!

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人間の七五三の発祥は、平安時代だと言われています。子どもの成長を喜び、地元の神社に報告、感謝し、これからの健康を祈願したのが始まりだとされています。実はこの年齢は、愛犬や愛猫にとっても節目の年齢になります。今回は、ペットの七五三のお話と、愛犬、愛猫の健康をご祈祷してくれる神社をご紹介します。

1.そもそもペットの七五三にはどんな意味があるの?

もともと七五三は、子どもの3歳、5歳、7歳の成長と健康をお祝いする年中行事から生まれました。ペットの七五三も、人間と同じく、健康に注意したい年齢に当てはまるのをご存知でしょうか?七五三の年齢を愛犬や愛猫の年齢に置き換えたとき、ペットにどんな配慮をするべきか、ポイントをご紹介します。

犬や猫にとっての3歳

犬や猫の3歳は、人間に当てはめると28歳に相当します。肉体的な発達がピークを迎える頃でもあり、性格的にも、子犬、子猫の頃のやんちゃな性格が落ち着いてきて、顔立ちも凛々しくなります。

犬や猫にとっての5歳

猫、小型犬や中型犬の5歳は、人間では36歳に相当します。大型犬の5歳は、人間でいうと40歳です。

人間の年齢を見てもわかるように、シニア世代の入り口になります。動物病院を受診する頻度も増えてくるため、運動や食事など、病気になりにくい習慣づくりを心掛けてあげましょう。

犬や猫にとっての7歳

猫、小型犬、中型犬の7歳は、人間では44歳、大型犬の7歳は、人間でいうと52歳に相当します。

そろそろ老化が現れ始める年齢です。段差をなくしてあげるなど、愛犬や愛猫が快適に過ごせる環境づくりを考えてあげたい年齢です。

2.これからも元気に!愛犬や愛猫と一緒にお参りできる神社をご紹介

愛犬・愛猫が節目の年齢を元気に迎えられたことに感謝して、健康を祈願しに行ってみませんか?一緒にお参りして七五三のご祈祷を受けられる神社を3か所ご紹介します。

3.座間神社(ざまじんじゃ)

座間神社の拝殿

座間神社由緒

「相模の飯綱さま」と親しまれている座間神社。欽明天皇(539〜571)の頃、坐摩郷(座間の古名)に悪疫が流行した折に、飯綱権現の化身である白衣の老人が現れて、村人に崖下の森の中に湧く清水を使うようにすすめ、その教えに従ったところ悪疫が止んだとされています。その他にもいくつかの説があるそうです。

鳥居をくぐると拝殿に向かう階段が続きますが、ひな祭りの頃には、この階段に千体のお雛様が飾られ、それはそれは見事です!座間神社は健康祈願や病気平癒、延命長寿などの御利益があるとされ、御神木のパワースポットやハート型のおみくじもあり、家族やカップルで行っても楽しめます。

木立に覆われている座間神社鳥居

木立に覆われている座間神社鳥居

座間神社の境内境内は清々しく心地よい風が吹いています。愛犬のお散歩がてらに参拝する人も多いそうです。

伊奴寝子(いぬねこ)社

愛犬や愛猫の健康を祈願する「伊奴寝子(いぬねこ)社」は、摂社といって、座間神社と縁がある小神社に属し、座間神社本殿の東側(真裏)に位置します。鳥居から境内を進んで東側(真裏)に出て、左へ折れると、すぐに伊奴寝子社が見えてきます。愛犬や愛猫に優しい神社としても有名で、伊奴寝子社の御朱印も何種類かあり、犬の日や猫の日限定の御朱印もあるそうです。専用の絵馬は座間神社の境内で販売しています。また、御朱印は座間神社の社務所で受け付けています。

伊奴寝子(いぬねこ)社の鳥居 愛犬と一緒にお参りできます

伊奴寝子(いぬねこ)社の鳥居/愛犬と一緒にお参りできます

伊奴寝子社の由緒

山本俊昭宮司にお話を伺いました。
山本宮司「かつて養蚕が盛んだった頃、座間神社にはいくつかの小社を集めた寄せ宮と呼ばれる場所があり、その中に、地元の人たちがお蚕の健康と畜産の健康を願ってお参りする蚕(かいこ)社がありました。
時代が変わり、大切なペットの健康や幸せを願う人が増え、そういった飼い主さんの願いが叶えられるようにと、蚕社を伊奴寝子社の神様として、保食神(うけもちのかみ)、愛育大神(めぐしのおおかみ)、犬祖大神(いぬみおやのおおかみ)、猫祖大神(ねこみおやのおおかみ)の4柱を祀り、ペットの健康を祈願できるようにしたのが始まりです」

社を守るのは狛猫と狛犬

社を守るのは狛猫と狛犬

境内で販売されているペット祈願用の絵馬。裏に願い事を書き込めるようになっています境内で販売されているペット祈願用の絵馬。裏に願い事を書き込めるようになっています。

飼い主さんの願いが込められたたくさんの絵馬

飼い主さんの願いが込められたたくさんの絵馬

思い思いの愛犬の顔が描かれています

思い思いの愛犬の顔が描かれています

犬や猫を飼う飼い主さん達の間では昔から知られている座間神社。美しい木立に囲まれている神社は、歴史も古く、境内にはあちこちに見どころもあります。ぜひ、一度訪れてみてください。

座間神社

●ホームページ
https://zamajinja.or.jp

●交通アクセス
電車の場合
・小田急線 相武台前駅からバスに乗り「座間」で下車、徒歩2分
・JR相模線 相武台下駅から徒歩5分

車の場合
・圏央道 厚木PAスマートI.Cより約10分
・東名海老名I.Cより約15分

●七五三のご祈祷
予約制
・予約優先となっており、予約をしないと長時間待つ可能性があります。
・必ず予約をしてから訪れるようにしましょう。

4.市谷亀岡八幡宮(いちがやかめがおかはちまんぐう)

市谷亀岡八幡宮の拝殿

市谷亀岡八幡宮縁起

「八幡」とは遠くの神様からも見えるようにと、数多くの「旗」を意味しているのだそうです。ご祭神は神功皇后(じんぐうこうごう)と応神天皇(おうじんてんのう)、與登比売命(よとひめのみこと)で、商売繁盛や衣食住安泰の他、ご利益は多岐にわたるとされています。

全国でも珍しく、犬や猫以外にも、ウサギや小鳥、かめ、フェレットやハムスターなど、多くの動物のご祈祷をしてくれる神社として、遠方からお参りに来る飼い主さんも多いそうです。

本殿の前には階段があります

本殿の前には階段があります

神社の入り口には階段がありますが、階段を避けて境内に入る方法もあります。入り口手前の左側には駐車場へ続く一般道があり、その道を利用することで階段を登らずに境内に入ることができます。

市谷亀岡八幡宮の拝殿メインの写真でもご紹介している市谷亀岡八幡宮の拝殿は、広々としてとても明るい境内です。

市谷亀岡八幡宮の社務所前にある犬と猫専用のおみくじ社務所前には犬と猫専用のおみくじもあります。
絵馬やお札、お守りなどは、社務所の扉を開けた中で販売しています。

市谷亀岡八幡宮には、数多くの願いを込めた絵馬かけられています

数多くの願いを込めた絵馬かけられています

市谷亀岡八幡宮は、都心にあり駅からも近いので、徒歩でも車でも参拝しやすい神社です。ペットと一緒に気軽にお参りしてみてはいかがでしょうか。

市谷亀岡八幡宮

●ホームページ
https://www.ichigayahachiman.or.jp/

●交通アクセス
電車の場合
・JR、東京メトロ、都営地下鉄 市ヶ谷駅から徒歩4分

●七五三のご祈祷
完全予約制
・七五三のご祈祷は、神主さんが原則一家族ごとにご祈祷を⾏います。
・必ず事前予約が必要で、当日の予約は受け付けていませんのでご注意ください。七五三のご祈祷を受けると、お札や絵馬、御神酒などがいただけます。
・ 毎年8月1日よりホームページの告知をもって予約が開始されます。令和6年の予約枠はほぼ終了している状態なので、必ずホームページで確認をしてください。

5.武蔵御嶽神社(むさしみたけじんじゃ)

武蔵御嶽神社の鳥居

武蔵御嶽神社由緒

崇神天皇(すいじんてんのう)の頃、武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が東方十二道を平定の折、大己貴命(おほなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしたのが起源とされています。以来、山岳信仰の対象となり、戦国時代にかけては関東の修験の中心となりました。

武蔵御嶽神社の守り神はニホンオオカミで「おいぬ様」と呼ばれています。近年は「おいぬ様」にちなんで、全国から多くの飼い主さんが祈願に訪れます。

武蔵御嶽神社へ向かう際に使用するケーブルカーでは、便利な交通系ICカードも使えます

便利な交通系ICカードも使えます

武蔵御嶽神社へは、ふもとからケーブルカーで向かいます。ケーブルカーには愛犬と一緒に乗車でき、別途乗車券が必要です。小型犬:片道130円、往復260円 中・大型犬:片道260円、往復520円

武蔵御嶽神社に向かうケーブルカーからの眺め

ケーブルカーからの眺め

武蔵御嶽神社は標高929mの御岳山の山頂に位置します。
6分ほどで終点「滝本駅」に到着です。

滝本駅から徒歩約25分で武蔵御嶽神社に到着します滝本駅から徒歩約25分で武蔵御嶽神社に到着します。
愛犬を連れているときは、お散歩がてらのんびりと行きましょう。

武蔵御嶽神社の赤い鳥居途中、赤い鳥居をくぐります。景色がとても良く気持ちの良い道のりです。

武蔵御嶽神社の鳥居メインの写真でもご紹介している武蔵御嶽神社の鳥居が見えてきました。

武蔵御嶽神社の手水場(ペット用もご用意)手前の手水場にはペット用の水場もあります。
飼い主さんは手を洗って口をゆすぎ、愛犬にはお水を飲ませてあげましょう。

武蔵御嶽神社の赤い門門をくぐり左に折れて、拝殿まではさらに階段が続きます。
愛犬と一緒に休憩を取りながら、ゆっくり進みましょう。

武蔵御嶽神社の犬の形をしたベンチ途中、犬の形をしたベンチで休憩できます。

武蔵御嶽神社の拝殿階段を上り詰めた先に拝殿が見えてきました。ペットのご祈祷を行う「大口真神社(おおくちまがみしゃ)遥拝所」は、この左手奥にあります。

武蔵御嶽神社の眼下には関東平野が広がります

眼下には関東平野が広がります

拝殿から振り返ると関東平野が一望でき、武蔵御嶽神社ならではの素晴らしい景色が見られ、天気がいい日には、新宿の高層ビルやスカイツリーも見えるそうです。

武蔵御嶽神社のペットのご祈祷を行う大口真神社遥拝所

ペットのご祈祷を行う大口真神社遥拝所

この前で神主さんがご祈祷をしてくださいます。

武蔵御嶽神社の大口真神神社本殿の奥に大口真神社があるので、愛犬と一緒にお参りしてみましょう。

大口真神社由緒

大口真神社も、摂社といわれる武蔵御嶽神社と縁がある小神社です。かつて山中で迷った日本武尊(やまとたけるのみこと)が、道を拓いて導いてくれた狼に「大口真神としてこの地に留まり、すべての魔物を退治せよ」と言ったのが始まりだといわれています。江戸時代からは、諸災厄除、盗難、火難除の守護神として「おいぬ様」の御札を戸口に貼ったり、お社を建てたりなど、家の守り神としての信仰が広まったそうです。大口真神が「おいぬ様」であることにちなんで、犬と共に参拝をする人が増え、家族の一員でもある愛犬の健康や長寿を願うようになりました。

武蔵御嶽神社の絵馬武蔵御嶽神社の絵馬には守り神の「おいぬ様」が描かれています。武蔵御嶽神社の社務所前で頒布(はんぷ)しています。

武蔵御嶽神社は、拝殿まで長い階段や坂道が続くので、ヒールやサンダルは避けて、できるだけ歩きやすい靴で出かけましょう。途中にはペットと一緒に入店できるお店もあり休憩もできます。帰りの時間も含めて、余裕を持ったスケジュールでお参りすることをお勧めします。

元気な愛犬であれば、飼い主さんと一緒に行くお散歩がてらのお参りは、とても喜ぶと思います。

また、ペットが高齢や病気、遠方などの事情で一緒にお参りができない場合は、飼い主さんだけのご祈祷も可能なので、神社に相談してみてください。

武蔵御嶽神社

●ホームページ
http://musashimitakejinja.jp/

●交通アクセス
電車の場合
・JR御嶽駅で下車、御岳登山鉄道ケーブルカーに乗り終点滝本駅へ
・滝本駅から徒歩約25分 ※ケーブルカーには愛犬も同伴可能です。

車の場合
・中央道八王子I.Cより約50分
・圏央道青梅I.Cより約40分

●七五三のご祈祷
当日でもご祈祷可能
・申込書に「七五三」と記載しておくと、七五三の祝詞を唱えていただけます。

6.神社にお参りする際の注意点

愛犬と一緒にお参りをする際は、神社ごとの決まりを守るようにしましょう。事前にホームページを確認しておくことをお勧めします。神社には一般の参拝者もいるので、ノーリードにすることはやめましょう。

また、神社の建物などは文化的な価値があります。愛犬の排泄には十分に注意して、お参りをする前に周囲を散歩させたり、マナーウェアを着用させたりしましょう。

7.まとめ

飼い主さんにとって、ペットがずっと健康でいてくれることは、心からの願いです。その思いが届くよう、愛犬や愛猫の節目の年齢で、ペットと一緒に七五三のお参りをしてみてはいかがでしょうか。

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