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ペットフードには種類がある?
選ぶ基準を知っておこう

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初めてペットを飼う際、フードは何を選べばいいのかという問題に直面します。「たくさんの種類があってどれを選んでいいかわからない」「できれば美味しいフードを選びたい」「原材料にもこだわりたい」など、飼い主さんの思いはさまざま。しかも、ペットの成長や健康維持にも関わるとなれば、なおさら最初が肝心です。今回は、犬や猫のペットフードを選ぶ際の基礎知識をご紹介します。新しい家族を迎えるときの参考にしてみてください。

1.ペットフードの種類について

ペットフードは、ペット別に分かれています。ペットにより必要な栄養素は違ってくるので、必ずペットに合わせたフードを選ぶようにしましょう。
犬や猫のペットフードには、大きく分けて「総合栄養食」「間食」「療養食」「その他の目的食」の4つがあります。それぞれに目的があり与え方も違います。中には、動物病院で処方されるペットフードもあるので、目的や年齢に合わせて選ぶようにしましょう。

総合栄養食

ペットの毎日の主食として与えます。ペットに合わせた栄養素がバランスよく配合され、総合栄養食と水だけで健康が維持できるようになっています。「総合栄養食」と表示するためには、ペットフード公正取引協議会が定める分析試験と給与試験で基準を満たす必要がありますが、あくまでも自主基準であり法的な拘束力がないため、選ぶ際は、信頼できるメーカーの総合栄養食を選びましょう。

間食

しつけやおやつ、ご褒美として与える限られた量のペットフードです。表示欄には「おやつ」「スナック」などの表現で表示されています。カロリーの過剰摂取を防ぐために、与える回数や限度量の記載、また総合栄養食の量の調整を促す旨の記載がされています。

療養食

特定の病気の治療を行う際のペットフードで、獣医師の管理の元で使用されることが多いペットフードです。腎臓病や消化器疾患、アレルギー疾患など、さまざまな疾患に合わせた療養食が出ています。

その他の目的食

主食と合わせることで食欲を増進させたり、特定の栄養素やカロリーの補給を目的としていたりするペットフードです。表示には「一般食(おかずタイプ)」「一般食(総合栄養食と一緒に与えてください)」という表示や「動物用栄養補助食」「栄養補完食」という表示がされています。

2.ライフステージに合わせてペットフードを選ぶ

ペットも、生後間もない頃から、成長期、シニアから高齢に至るまで、年齢ごとに必要な栄養素は違ってきます。ライフステージに合わせた総合栄養食を選ぶことが健康維持には大切です。

妊娠期/授乳期用フード

粉や液状タイプのミルクで、消化が良く、高カロリーで、タンパク質やカルシウム、ビタミンなどが強化されています。妊娠中や授乳期中の母犬(猫)の栄養補給として与えたり、代用乳として生後30日くらいまでの子犬(猫)にも与えたりします。また、高齢犬や高齢猫に体力維持の目的で与えることもあります。

幼時期/成長期用フード

幼時期のペットフードは、いわゆる離乳食で、生後50〜60日頃まで与えるフードです。まだ歯が生え揃っていないので、フレーク状や粉末状になっている専用のフードにぬるま湯を加えたり、そのまま与えたりします。消化吸収がとても良く、食べやすいのが特徴です。

成長期用のフードは、1歳から1歳半くらいまで与えるフードで「子犬用」「子猫用」といった表示や「グロース」といった表示がされています。成長に必要なビタミンやミネラル、アミノ酸が強化され、タンパク質や脂質が十分に摂取できるように設計されています。

維持期フード

7歳くらいまで与える一般的なフードです。「成犬用」「成猫用」と表示され、数多くの種類が発売されています。「総合栄養食」と記載され、AAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準に沿ったペットフードであれば、より安心できます。

8歳を超えたら、シニア用のフードに切り替えていきましょう。高齢になると運動量や代謝が低下するので、低脂肪、低カロリーに作られています。また、病気になりやすい関節や心臓などを強化する成分を配合しているフードもあります。

さらに、歯の状態が悪くなってくるのもこの頃で、歯周病で口の中が痛くて食べられないことも。粒が小さくて飲み込みやすいタイプや柔らかいタイプのペットフード、食欲にムラが出やすい子には、美味しそうな匂いを強化しているペットフードもあります。

機能別フード

肥満対策や毛玉対策など、ペットの健康管理対策に特化したフードです。病気予防のためのオメガ3脂肪酸や、オリゴ糖や食物繊維など腸内の善玉菌を増やすプレバイオティクスなどを配合するなど、骨や脳、心臓などの健康に配慮したペットフードがあります。

3.フードの切り替えは慎重に

ある年齢に達したからと、突然、新しいフードに切り替えると、全く食べなかったり、食べても吐いたり下痢をしたりして体調を崩すことがあるので要注意です。

フードを切り替えるときは、今までのフードに新しいフードを少し混ぜます。ペットの状態を見ながら、1〜2週間くらいかけて徐々に新しいフードの割合を増やしていきます。

注意点は、ライフステージに合ったフードにすること。原材料に対するアレルギーがあるペットには、それらの原材料が含まれていないかを必ずチェックしましょう。特に、牛肉やとうもろこし、大豆、油脂類などは、アレルギーの原因になりやすい原材料です。また、ライフステージに合わせて食事量を見直すことも大切です。

ペットは自分からフードを選べません。最初は迷うかもしれませんが、ペットフードの表示欄をよく確認し、わからないことがあったら、獣医師に相談してみることをお勧めします。

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