愛犬がドッグフードを食べない・・・?!考えられる6つの原因と解決法
目次
愛犬がいつも食べていたドッグフードを突然食べなくなってしまったことはありませんか。「もしかして病気なの?」と飼い主さんは不安になりますよね。
ただ、病気以外にもいくつかの原因があるようです。具体的にどのような原因が考えられるのか、今回は、愛犬がドッグフードを食べなくなる理由とその解決法を6つご紹介します。
1.6つの視点から原因を考えてみよう
①体調不良が原因の場合
昨日まで食べていたドッグフードを突然食べなくなったら、真っ先に浮かぶのは「体の具合が悪いのでは?」という心配です。かかりつけの動物病院への受診が基本ですが、まずは落ち着いて、以下をチェックしてみましょう。
■下痢や嘔吐はないか
下痢や嘔吐がある場合は、内臓の病気にかかっているかもしれません。早急に、かかりつけの動物病院への受診が必要ですが、動物病院によっては、愛犬のうんちやおしっこを持参するように言われることがあるので、事前に電話をして聞いておくと安心です。
■水は飲んでいるか
水入れをのぞいて水の減り具合もチェックしましょう。ドッグフードを食べなくなってから水ばかり飲んでいる、もしくは水も一切飲もうとしていない場合は、動物病院で診察をした方が安心です。
■目の充血はないか
アレルギーや感染症にかかっていると目が充血することがあります。遊んでいるときに目が傷ついてしまったり、皮膚の炎症で目の周りが気になり目をこすっていたりすることもあるので注意してみましょう。
■よだれを垂らしていないか
口内炎や歯が悪くて、食べたくても食べられないことがあります。口臭がないか、口の周りを触ると嫌がらないかをチェックしましょう。症状が悪化していて、痛くて口を開けてくれない場合は、獣医師に相談し、口腔内のチェックを行ってもらいましょう。
■体を触って嫌がらないか
具合が悪いと、体を触られたり抱っこをされたりするのを嫌がることがあります。普段と違って元気がなく、機嫌が悪そうに塞ぎ込んでいたら、無理に体を触ろうとせずに「大丈夫だよ」と声を掛けて、動物病院を受診しましょう。
②フードの好みが原因の場合
病気でもなく元気もあるのにドッグフードを食べなくなった場合は、前の日のことを少し思い出してみましょう。ちょっと贅沢なフードをご飯に入れてあげたり、おやつにあげたりしませんでしたか?
お誕生日や記念日で犬用のケーキをあげたら、突然今までのドッグフードを食べなくなったということはありませんか?
愛犬が美味しいものを食べたいという気持ちを持つのは痛いほどわかりますが、贅沢ばかりさせてしまうと健康によくないのは、犬も人間も同じですよね。
「待っていたら美味しいものが出る」という気持ちを持たせないためにも、20〜30分経っても食べない場合は、一度潔く器を下げてしまいましょう。
愛犬が「あれ?僕のご飯は?」と慌てたら、再度同じ器を出します。少し根気がいるかもしれませんが、『美味しいものはたまにしか出ない』ということをわかってもらいましょう。
また、愛犬が食事を拒む理由として、反抗期も一因かもしれません。成長する中で自分の立場を確認しようとするこの時期は、生後6〜10カ月頃から訪れることが多く、飼い主さんに対して反抗的な態度を取ることがあります。
フードを与えてもプイと横を向いて食べないときは、愛犬のためにも時として毅然とした態度で臨むことも大事です。
③飼い主さんが大好きで甘えたい場合
器からは食べないのに、飼い主さんの手からは食べるというケースは、飼い主さんに甘えたいのかもしれません。最近、愛犬と遊んであげていますか?スキンシップがとれていますか?愛犬は自分と向き合って欲しくて、こうした行動をとることがあります。
④環境の変化によるストレスが原因の場合
「引っ越しをしたばかりで緊張している」「お散歩だと思っていたら動物病院で予防接種をされたので機嫌が悪い」「知らない家族が増えた」など、環境の変化によるストレスでドッグフードを一時的に食べなくなることがあります。
この場合は、まず愛犬を安心させてあげましょう。散歩の時間を増やしたり、スキンシップの時間を多めに取ったりすることで次第に元のように食べるようになることもあります。
⑤フード自体に問題がある場合
「封を切ったばかりのドッグフードは食べるけど、だんだんと食べなくなる」「ライフステージに合わせてドッグフードを変更したら食べなくなった」という場合は、以下を確認してみましょう。
■ドッグフードは2週間ほどで食べ切れるサイズを買う
愛犬も美味しいドッグフードを食べたいに決まっています。お得!につられて大きな袋のドッグフードを購入してしまうと、日が経つにつれ酸化していき、味や風味が劣化してしまいます。
少し割高でも、二週間ほどで食べ切れるサイズのドッグフードを購入してあげましょう。
特に老犬は体調が日々変化し、年齢とともに嗅覚も衰えてくるため、いつものドッグフードを食べなくなることがあります。
その場合は、電子レンジで少し温めたり、トッピングをしたりして、香りを引き立ててあげると喜んで食べてくれるでしょう。
また、成長に合わせてドッグフードを変更する場合は、いきなり全部を切り替えるのではなく、今までのフードを混ぜて徐々に切り替えていきます。
以下を目安にしてみてください。
●1〜2日目までは、従来のフード75%+新しいフード25%
●3〜4日目までは、従来のフード50%+新しいフード50%
●5〜6日目までは、従来のフード25%+新しいフード75%
●7日目以降、新しいフード100%
⑥食事台の高さや器が合っていなくて食べづらい
床に直接器を置いてご飯を食べさせると、愛犬は体を曲げて食べる姿勢になり、どうしても食べづらくなります。少しでも食べやすくするために愛犬に合った高さの食事台を用意し、食器も見直してみましょう。
また、高齢の犬は舌の力が弱くなるため、フードを口元まで持ってくると食べやすくなります。食器の大きさや高さを調整して、食事がしやすいかを確認することも大切です。
食事台は、愛犬が首を少し曲げた状態で食べられる高さがベストなので、愛犬の喉元から肩の高さの間に器がくるように調節してあげます。高さや角度が変えられる食事台があると便利です。
そして、ご飯を食べる器選びも大切です。
器の形状や深さは、犬の鼻の長さや食べる姿勢に大きく影響します。
例えば、鼻が短いパグやチワワなどの犬種は、浅く傾斜がついた器を選びましょう。
これは、鼻が短いため深い器だと食べにくく、フードを取りづらくなるためです。
また、傾斜があることでフードが手前に集まりやすく、食事がしやすくなります。
一方、柴犬やトイプードルのように鼻が中程度の長さの犬種には、浅すぎず深すぎない器が理想的です。
このような犬種は、深すぎるとフードを追いかけるのに苦労することがありますし、浅すぎると食べ物が器からこぼれやすくなるからです。
そして、鼻が長いミニチュアダックスやイタリアングレーハウンドのような犬種には、深めの器で傾斜がついたものが適しています。
鼻の長い犬は、深さがある方が食べやすく、フードが飛び散りにくくなります。
傾斜があると、食べ物が自然に手前に集まるため、無理な姿勢を取ることなく快適に食事をすることができます。
さらに、自分の顔や周りの物が写り込まない陶器やセラミックなどの素材の器を選べば、愛犬も安心してご飯が食べることができるため、食事台の高さや器が愛犬のサイズと合っているか確認してみましょう。
2.まとめ
愛犬がドッグフードを突然食べなくなる原因は、病気以外にも色々とあることを知っておくと、いざというときに慌てなくて済みます。
また、体格が小さい犬種ほど、ドッグフードの好き嫌いがあり、食べ残しも多いといわれています。偏食を防ぐには、子犬の頃から好みのドッグフードを何種類か用意して、ローテーションを組んで食べさせるのがよいでしょう。
1種類だけのドッグフードだと、売り切れたり販売されなくなったりしたときに、いきなり違うフードに変えざるを得なくなってしまうからです。
愛犬が美味しそうにご飯を食べている姿は、飼い主さんにとっても安心できる至福の時間です。何かあると、愛犬は仕草や態度で飼い主さんに気持ちを伝えようとします。この気持ちは飼い主さんしか汲み取ってあげられないので、ぜひ、根気よく向き合ってあげてくださいね。
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