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愛猫が寝てばかりの理由は?猫の睡眠習慣を徹底解説

猫は「寝る」「子」が語源といわれるほど、睡眠時間がとても長い動物です。平均すると12〜16時間ほどで、1日の3分の2は寝ていることになります。子猫や老猫の睡眠時間はさらに長くなり、20時間近く寝ていることも。「こんなに寝ていて大丈夫?」と思わず心配になってしまいますが、そもそも猫はなぜこんなに睡眠時間が長いのでしょうか。本記事で解説します。

1.猫の睡眠時間が長い理由

猫は群れを作らず単独で生き、狩りをする動物です。獲物が来たときは瞬時に動かないといけないので、普段はエネルギーを蓄えておく必要があります。つまり、猫の睡眠は体力の温存という側面が大きいのです。こうした狩猟本能が備わっているため、飼われている猫もよく寝るといわれています。

また、危険を察知したときにすぐに気づけるように、ぐっすりと深く眠る睡眠は少なく、80%が浅い眠りだといわれています。

明け方に繰り広げられる大運動会

睡眠時間が長いにも関わらず、まだ起きなくてもいい早朝に飼い主さんを起こしに来たり、何匹かで飼っていると、明け方にドタバタと大運動会が繰り広げられて眠りを妨げられたりすることがあります。これは薄明薄暮性といって、猫は早朝と夕方に活発になる動物だからです。

2.落ち着いて寝られる場所を作ってあげよう

狭い場所や高い場所、ちょっと薄暗い場所が猫のお気に入りです。狩りをする動物にとって、安全で身を隠すのにちょうど良いので、猫がいつも寝ている場所や落ち着いている場所をチェックしてみてください。

部屋をひと目で見渡せる場所だったり、夏は涼しく、冬は暖かい場所だったりします。猫は家の中にこうした安心できる場所をいくつか持っているので、そこに寝床を作ってあげれば、きっと喜んでくれるでしょう。

3.猫が寝ているときにやってはいけないこと

◎撫でたり触ったりする
◎必要もないのに名前を呼んで起こす

人間も、寝ているところを起こされるのは嫌なものです。飼い猫が寝ている姿は愛らしくて思わず頬擦りをしたくなりますが、猫は寝るのが仕事。必然的な行動だということを頭に置き、そっとしておいてあげましょう。夢を見て尻尾を動かしたり寝言を言ったりしているときも起こさないようにしましょう。

4.寝相でわかる猫の気持ち

手脚を伸ばして寝ている

暑さを感じているのかもしれません。猫は暑いとき、体表面をできるだけ広げて体温を下げようとします。お腹だけを冷たい床や壁にくっつけているときもあります。

丸まって寝る

通称「ニャンモナイト」。冬場に多い寝相です。頭から尻尾の先までぐるりと丸くなって寝ている状態です。

仰向けに寝ている

通称「へそ天」。飼い猫に多く、動物にとって急所であるお腹を上に向けて寝ています。飼い主さんを信頼して安心しきっている状態です。

前脚で顔を隠して寝る

通称「ごめん寝」。まるで謝っているような寝相です。光が当たって眩しいときによく見られるので、カーテンを引くなどして直射日光が当たらないようにしましょう。

5.まとめ

猫が1日の大半を寝て過ごすのは、健康維持のために必要不可欠なことです。例えば子猫は、寝ている間に成長ホルモンが分泌されるので、『寝る子は育つ』といわれるように、成長のために睡眠時間が必要です。また、10歳を越えてシニア期に入ると、老化とともに睡眠時間はさらに長くなります。シニア期を迎える子には、体が痛くならないように介護用のクッションを使うなど、年齢を考えながら少しでも快適な睡眠が取れるように工夫してあげましょう。

飼い主さんの生活スタイルに無理やり猫の睡眠時間を合わせるのではなく、猫の気持ちに合わせて寝かせてあげることが、猫にとってはとても大事です。好きなときに寝ている猫を見て「うらやましい」と思うこともありますが、その気まぐれさも猫の魅力の一つと捉えて、猫が安心して寝られる環境を整えてあげましょう。

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