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ペット保険はここを重視!
仕組みを知って治療費を少しでも安く

動物医療が進歩してペットの寿命が延びると、人間同様病気にもなりやすくなります。しかし、ペットの治療費は人間とは違い、自由診療で100%飼い主の負担になるため、通院に加えて手術や入院となると、家計にも大きな負担になりかねません。そんなときに備えておきたいのが「ペット保険」です。でも、「ペット保険は何を基準に選べばいいのかわからない」という声も多く聞かれます。今回は、ペット保険を選ぶときに重視することをご紹介します。

1.そもそもペット保険とは?

ペット保険は、返戻金や税制上の控除がない掛け捨ての保険です。病気やケガがなかったら無駄になってしまうと考える人もいるでしょう。しかし、どんなことで病院にかかるかは予測がつきません。「愛するペットに十分な医療を受けさせたいけれど、治療費のことを考えると…」とならないよう、リスクの低い健康なうちに加入を考え、万が一のときに備えることが大切です。

どんな動物が加入できるの?

基本的に犬と猫が加入できます。それ以外の動物の保険もありますが、ごくわずかの保険会社しか扱っていません。

補償は病気の治療にかかる費用のみ

ケガや病気にあたらないものは補償対象外となります。具体的には、予防接種や先天性の疾患、避妊や歯石取り、健康診断、代替医療、サプリメント、トリミングなどの料金です。

2.保険料について

ペット保険で一番気になるのは保険料ではないでしょうか。各保険会社では、病気の発生リスクや体重、種類、年齢によって細かく保険料が設定され、犬の場合は1カ月2,000円前後くらいからが多く(小型犬0歳の場合)、大型犬になるほど保険料が上がります。猫の場合も1カ月2,000円前後くらいから加入でき(0歳の場合)、種類に関係なく年齢で保険料が変わるタイプが大半です。

ペット保険は基本的に1年ごとの更新で、保険料が年々上がっていきます。月額の保険料も重要ですが、高齢になると急激に保険料が高くなる保険もあるので、保険料の上がり方が緩やかな保険を選ぶと継続しやすくなります。

3.補償の重点をどこに持ってくるかを考える

補償の範囲を狭めればそれだけ保険料は安くなりますが、肝心なときに補償がされないということだけは避けたいものです。ペット保険の基本は医療補償と捉え、選ぶときは「通院」「入院」「手術」の補償を中心に比較するといいでしょう。

また、保険会社が「免責金額」を設けている場合もあります。これは、保険会社が支払いの責任を負わない金額のことで、例えば、5千円の免責金額を設けていたら、治療費から免責金額を引いて補償割合を掛けた金額が保険料として支払われます。加入の際は、この免責金額の有無もチェックしましょう。

補償割合

実際にかかった治療費のうち何%が保険料として補償されるかを表しています。多くの場合50%、70%補償が主流です。

通院、入院、手術費用

保険料にも大きく関わってくる部分です。例えば通院は、日額で上限を定めているところもあれば、制限なしまであり、入院も年間の限度日数や回数、1回あたりの入院費用を定めている保険会社もあります。高額になりがちな手術費用は、支払い限度額や回数を設けている保険会社が多く、入院保険金と併せた年間支払限度額を定め、その範囲内であれば、支払回数や1回の金額に制限がないタイプもあります

例えば、通院の補償を外し、手術と入院だけの補償にすれば、保険料はグッと安くなります。ただし、ペットを飼う上で、一番多く発生するのは「通院」だということを考えておく必要があります。

新規加入年齢と更新可能年齢

0歳から加入可能としている保険会社がほとんどですが、中には、生後30日以上や45日以上としているところもあります。大半の保険会社が終身まで更新可能ですが、中には更新時に審査があり、糖尿病やがんなど、完治が難しい病気や長い治療期間を必要とする病気があると補償対象外となったり、更新ができなかったりするケースもあるので、どこまで補償されるかをしっかりと確認しましょう。

4.保険金の請求方法

「後日精算」と「窓口精算」があります。後日精算は、飼い主さんが一旦治療費を全額支払い、指定の書類に書き込んで保険会社に郵送し、保険会社が審査をして保険金が振り込まれる方法で、多くの保険会社が採用しています。

一方、窓口清算は、人間の健康保険証のように、ペット保険証を動物病院の窓口に提示して、補償金額を差し引いた金額をその場で支払う方法です。後日、保険金の請求をする手間がありませんが、窓口精算に対応している動物病院でしか利用できません。

5.ペット保険はこうして選ぼう

ペット保険の加入時は健康体が基本です。種類や年齢、ワクチンの接種状況、治療歴などの告知義務があり、違反すると保険に加入できなくなるので、正確に申告しましょう。保護犬や保護猫で年齢がわからないときは、動物病院で推定年齢を確認してもらえば大丈夫です。

継続できる保険料か

例えば骨折で手術と入院費用が30万円かかったとして、補償割合が50%だと単純に15万円の保険料が支払われる計算ですが、手術や入院費用の支払上限が設けられている場合は、その金額の保険料しか支払われません。でも、その分、生涯に渡る保険料の値上がりは緩やかです。手厚い補償にすれば安心ですが、家計に負担がない保険料か、ペットの生涯を通じて継続できる保険料かも確認することが必要です。

また、加入後に発症した病気についても、更新時にどの程度補償されるのかをチェックしておきましょう。

通院補償は付けたほうが安心

ケガや病気で、動物病院への通院は必ず発生します。例えば大型犬は、体が大きい分、薬の量も増えるので治療費が高くなり、がんや関節炎、皮膚病など、大型犬特有の病気にもかかりやすくなるので、通院補償があるタイプを選んでおいたほうが安心です。

さらに、少額の治療費も補償される免責金額なしのタイプを選び、どの動物病院に対応しているか、夜間や休日診療も補償対象になるかも確認しておきましょう。

相談は人間の保険を扱う窓口や動物病院でもOK

人間の保険をまとめて扱っている窓口でもペット保険を扱っています。ただし、扱っている会社が限られているのと、担当者がペット保険にあまり詳しくない場合もあるので、動物病院にも相談してみることをお勧めします。

ペット保険は、突然発生するペットの高額な医療費を軽減してくれるだけでなく、治療を諦める必要がなくなり、飼い主さんの心の不安も軽減してくれます。ライフスタイルや経済的な状況を判断して、長期的な視点でペット保険を選ぶようにしてください。

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